ニューヨークから15年。足元に咲く小さな花

暮らし・挑戦

ニューヨークから日本に戻って、15年が経った。

あの街で過ごした日々は、今でも自分の中に残っている。

マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、行き交ういろんな人種の人々、ビルの隙間から差し込む光。毎日が刺激的で、カメラを持って歩けば、どこにでも被写体が。

カメラを持って、街の空気や人々の気配を追いかけていた頃。

あれから15年。

今、何気なく歩いている道端に咲く小さな花に、ふと足が止まる。

特別な場所でもなく、誰かに見てもらうためでもない。ただ、そこに咲いている黄色い花。

華やかさはないけれど、力強く、静かに、そこにある。

若い頃は、遠くにあるものや、まだ見たことのない景色に惹かれていた気がする。

けれど、長い時間を過ごしてきた今は、すぐそばにあるものにも目が向くようになった。

写真を撮るということは、何か特別なものを探すことだけではないのかもしれない。

見過ごしてしまいそうな日常の中に、小さな美しさを見つけること。

ニューヨークから15年。

変わったものもあれば、変わらないものもある。

そして今は田舎の写真館で。

何気ない日常の中にある、小さな発見を大切にしながら。

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